物語は、黒猫「ハル」の独白から始まる。
続けて、物語はバラバラ殺人事件の犯人「ナツ」の独白へ続き、そして食人事件の犯人「アキ」の独白へと流れる。
彼らはなぜ罪を犯したのだろうか。
ワイドショウでは、何が語られるのだろうか。
そして物語は白猫「フユ」の独白によって締められる----と思いきや、春から始まる四季の最後の大晦日、真犯人とも云うべき人物が自白する。
ハル
過去に存在した、人間語で書籍を遺した名もなき猫に憧れる黒猫。
そのため、非常に古風な喋り方(地の文)をする。
人間のナツに拾われ、様々な本を読み聞かせられたり、テレビを見たりして沢山の知識を吸収して居る。
そのためなのか、知識欲が非常に高い。
ナツ
バラバラ殺人事件の犯人。
閑居な住宅地に居を構え、食人鬼であるアキと共に暮らす。
温厚な性格であり、怒ることはまずない。
それなのに、なぜバラバラ殺人事件などを起こしたのだろうか。
アキ
食人事件の犯人。
元気溌剌とした少女で、常に自分が死ぬための毒薬を持ち歩く。
だが、今はその毒で死ぬつもりはないらしい。
彼女はなぜ、食人などしたのだろうか。
フユ
達観したような白猫。
他の猫にも人間にも興味がない。
だが、人間の犯した罪の「なぜ」に興味はあるようだ。
希築 千乍
精神病の研究所かつ入院施設「癲狂院」の一職員。
社交性のようなものは一応存在し、ワイドショウや他施設への出張等も積極的に行う。
ただ、彼女は、人間をただの物体としてしか見ないなど、非常に倫理的に怪しい人格をしている。
海崎
希築千乍の助手の少年。
自らを「ぬいぐるみが擬態した人間である」と称する精神患者。
だが、希築教授を窘めたりと、案外常識的な行動を取る。
彼曰く、「だって、人間の勉強してますからね!」
神様
池袋の喫茶店「000」によく居る、青年なのか女性なのか解らない風貌をして居る人物。
彼を尋ねてくる人々の話を聞く。
まるで神のように全てを受け入れ、そして神のように何もしない。
Silent Film_
Idiot Savant
★四季 -移ろいゆく季節の中の変わらぬ狂愛-
文化祭限定!? 黒うさ探偵団