第0回:ごあいさつ
七詞:
こんにちは!
虚無の権化、七詞です!
歪ほど、登場人物が多くないから多分コラムもそんなに多くないのかなー。
睦眼さんは6つの時代があるけれど、結局睦眼さんだもんなー。
と最初は思っていたけれど、「真夜中のお散歩」も5話あるし、がんばろー!
最初に、コラムにはネタバレあり、メタ発言あり、もしかしたらキャラクターイメージも変わるかもしれないです。
勿論、このコラムだけを楽しんで貰うのもいいのだけれど。
それが解った上でお願いします!
で、さすがにボクだけじゃあ回らないので睦眼さーん!
睦眼:
七詞はそんなにテンションの高い子だったかな…?
七詞:
解ってるくせにー!
さちは、最期に睦眼さんには「ありがとう」って云ったんだよ。
でもボクには何も云わなかった。
学校にボクを持って行くくらいボクを側においてくれていたのに。
睦眼:
最初は、さちが最期を迎えて私に言葉を投げた後、七詞が「さちは睦眼さんにそういった。」「じゃあ、ボクってさちの何だったんだろう?」というセリフがあった。
七詞:
そう。ボクはずっとずっとさちの近くに居たと思っていたのに、さちはボクより睦眼さんに最期の挨拶をしたんだよ! もう、心が虚無になっちゃうよ!
七詞:
そう、そう。酷くない?しかも理由が「エンディングを挟む場所の調整」だって!
酷くないー!?
七詞:
でしょー?
はぁ。まぁ、それはさちがコラムに出てきた時に色々聞くこととして。
ボクと睦眼さんの出生に関して少しお話しようかと。
睦眼:
私は、作者の夢の中に出てきたらしい。
本当に、黄色い六つの眼を持つ猫が天井近くの棚からずっと作者を見つめて居た夢らしい。
七詞:
本当に、作中の睦眼さんと同じだねぇ。
でも、そんな夢見るなんて作者も作者だね。
睦眼:
まぁ、何も云うまい。
七詞は、もっと昔から居たんだろう?
七詞:
うん。物語自体は、夢で睦眼さんを見てから始まったみたいだけれど、「猫に擬態したぬいぐるみ」っていう概念は未公開作品の中に多く登場しているんだ。
ぬいぐるみっていう動物は、色んな動物に擬態して生きる生態を持つってことだね。
睦眼:
最初は、Toy Storyから着想を得たらしい。
ぬいぐるみーーおもちゃは生きている、と。
七詞:
なるほどねー。
ちなみに、ボクは睦眼さんと会ったから猫になったわけで、その前はクマだったんだよ。
七詞:
そう。
拾われた時は汚れてたから、クリーニングに出してもらって、その間にクマから猫になったんだ。一応、ぬいぐるみの暗黙の了解で擬態を変更する時は飼い主に見つかっちゃいけないっていうのがあるんだ。
睦眼:
ぬいぐるみの世界にもそのようなものがあるのだな。
七詞:
ところで、睦眼さんみたいな猫って作中でも語られていたけれど「人間」の「心」を旅するのが普通なの?
睦眼:
本能では、そうだな。
それが猫の「ふつう」だ。
七詞:
でも、睦眼さんはさちの世界にずっと居続けたんだよね。
好きだから。
睦眼:
そうだね。
さちは生まれた時から死を望んでいた。その心に惚れたんだ。
七詞:
多分、多くの人には理解されないと思うけれど…。
睦眼:
他人の愛なんか、他人に理解できるはずもない。
七詞:
深い…気がする…。
けどやっぱりよくわからないなー。ボクもさちのことは好きだけどさ。
七詞:
ま、ぬいぐるみはぬいぐるみ、猫は猫ってことで。
とりあえず、そろそろ終わりみたいだよ。
睦眼:
そうだな。
では、今回はこれで終わりとしよう。