第5回:教授時代
アオ:
さて、前回少し触れたが…。
私の水戸咲研の研究生として来る子には、ハルが目当てな子もいる。
アオ:
04 大学時代で少し話をしたが、ハルは大学を卒業したあと、基本的にはメディア活動をしている。
あとは公式魔術戦と、その裏で開催されている無差別魔術戦の毎回の有力候補だな。
アオ:
そうだな。こう、なんかバトル漫画でありそうなやつだ。
コロッセウムみたいに、人間同士が戦ってそれに金を賭ける感じだ。
アオ:
ハルがそう云うのが好きだからな。
とはいえ、私たちの中学時代のマッチングアプリで対戦相手を選んで戦うような、未成年で命のやりとりをするような、
そう云うものは法整備されて無くなったよ。公式魔術戦会場で行われる無差別魔術戦は年齢制限もあるし、審査もある。
アオ:
そうだな。
そう云う場合があるからこそ、アプリでの無法な戦闘が無くなったのかもしれない。ーーハル自体が無差別魔法戦を望む性質だから、気持ちがわかるのだろう。
ハル:
そう。ここら辺はやっぱり政府側にコネがないと難しくてね。
だから星神の教授たちに裏でまぁ、色々やってもらったりやったり。
猫みたいな過激な方法を取ってみたかったが。
猫:
はは、正しい判断だ。
ぼくの強行手段は、本当に強行手段だったからな。
ハル:
あ、なぁ、そう云えば、前回触れなかったが。
ハル:
アオはその眼、ストイケイアの後から眼帯で隠さなくなったよな。
まぁ、大学の学生時代は右側だけ長くして見にくくはしてたみたいだが、教授時代になってからは普通に出してるよな。
アオ:
あぁ。これは、猫に複素空間から放られた時に、片目だけ置いてきてしまってね…。
中学時代から義眼を嵌めていたが、警察には付け狙われていたし、そもそも猫の弟子として追われていたのがその、ちょっとイヤなこともあってね…。
ハル:
で、ストイケイアの後には吹っ切れたって訳か。
アオ:
そう云うことだ。
私はあの事件で猫の遺志を継ぐことを決意した。
猫:
でもお前だってもう複素空間には自由に出入りできるだろ? 探しに行ったらどうだ?
アオ:
いや、まぁそれはそれで、猫との思い出だから…。
猫:
おぉー、カワイイこと云ってくれんじゃねぇか。
アオ:
それに、義眼のデザインも中学時代から変えているんだ。
中学時代は、左目とできるだけ似せて作っていたが、ストイケイア後からは今のデザインにしている。
ハル:
猫リスペクトって感じか。
でもアオ、お前さ、中学時代からアクセジャラジャラだったじゃん。その時から猫リスペクトだったんじゃねぇ?
ちなみに、優等生キャラを演じる必要が無くなった時から、オレも思う存分アクセつけるようになったが。
アオ:
そこは、まぁ、元々そう云うのが好きだったんだ。
猫の影響ではない、はずだ、多分。
猫:
まぁ、さすがに攫った小学生時代にはピアス開けてなかったよな、アオ。
ハル:
一個舌ピは開けてたし、臍ピも開けてた。今もだけど。
ハル:
まぁ…。
あ、そうそう。この「儚き魔術師は虚無に棲む」のデザイン的な”目標はLOFTとかにあるスタイリッシュなシールみたいな感じ”だったらしいぜ。
だからオレたちのデザインはアクセがたくさん付いているらしい。
アオ:
まぁ、イラストは本職ではないのでそうやって奇抜な感じを狙っている感じだろうな。
だがまぁ、この画風も世界観に合っているようで、いただいた感想では評判はよかったと思う。
猫:
あぁ、ありがたいことにな。
作者的にはエンディングのぼくらの一枚絵が好きらしいぜ。
グッズにもなるかもな。
アオ:
今のところ、グッズはアクキーとバッチの二種類だが、全作では一番多いな。
ハル:
作者もそれだけ気に入ってるんじゃないのか?
まぁ、自分の作品を愛するのは悪いことじゃないと思うぜ。
猫:
おや、そろそろコラムの終わりの時間だ。
もし、興味があったらぜひストアを覗いてみてくれ。
じゃあな〜。