3回:ストイケイアの時計のその後

    ハル:
    折角だからさ、ifの話してみないか?
    アオ:
    ストイケイアの時計その後ーー詰まりエンディング分岐の話か?
    ハル:
    そうそう。まぁ後のコラムで語られると思うけれど、基本的には世界はTrue Endの世界軸で未来が語られるだろう? その他のエンディングについて。
    アオ:
    そうだな。じゃあまずは「ED1:暴走殺人兵器」か。
    これは猫を理解できず、そして私の内に秘めたーーもしかしたらハルと写像になった関係でハルの凶暴性に魅せられたのかもしれないーー凶暴性により、まるでジェノサイドのようなことを私が始めてしまったーー物語だな。
    ハル:
    このエンディングのあとは、お前はどうなったんだ?
    アオ:
    まぁ、いずれどこかで射殺されていただろうな。それまでは複素空間に行ったり実空間に戻ってきたりしながら沢山の人間を殺めていただろう。
    ハル:
    おもしれー! オレはこっちのエンディングでもよかったな! 楽しそうだ!!
    アオ:
    私が射殺されるってことは、写像であるハルも死ぬんだぞ?
    ハル:
    まぁ、人間なんて死ぬまで生きるってだけだろ?
    わかってると思うが、オレは刹那主義だぜ。
    アオ:
    そう云うものか。
    ハル:
    これはこれで、猫と同じ位歴史に残りそうな犯罪だし。
    アオ:
    いや、暴走した私はきっと、猫の知的なテロリズムほど魅力はないだろう。
    ハル:
    まぁ、そうだな。それは云えてる。
    アオ:
    さて、次は「ED2:失意の青」か。これは一番悲しいエンディングかも知れないな。
    猫を理解できず、失意に飲み込まれる。この後の私は一体どうなったのだろうか。
    ハル:
    お前のことだから、学ぶモチベーションがなくなって数学自体勉強するの辞めそうだよな。
    アオ:
    ふむ、ハルは何気に私のことを理解してくれているんだな。
    ハル:
    まぁ、写像だからな。でもあれか、猫を尊敬する気持ちは変わらんだろうから、勉強は辞めないか。モチベーションは下がるだろうが。
    アオ:
    この後、True Endも語るが、まぁ猫の跡を継いで教授になることはないだろうな。
    そして、猫も複素空間から出てくることはないだろう。もしかしたら、第二の私を作り出すかも知れないが。
    ハル:
    そうだな。逆にあれか、オレがお前の代わりにED1と同じようなことをやっていくかもなー。
    アオ:
    確かに。ハルが私という力を得てそのままで居るはずがないか。
    ハル:
    そうそう。とはいえ、こっちもED1と同じで単なるジェノサイドになる訳で…。犯罪やるんだったら「ED3:猫の後継者」か。
    アオ:
    そうだな。ストイケイアの時計13から、私がテロリズムを受け継ぐ。
    ハル:
    時計ってことは、次は24まで続けるのか?
    アオ:
    そうだな。猫は12で私に判断を迫った。次は、私が全人類に判断を迫るのだろう。この人間社会を存続させるかどうか。
    ハル:
    お前にそんな能力があるのか? まるで核兵器じゃねーか!
    アオ:
    この世界線は、猫が死んでいないんだ。私が受け継いだとしても。
    ハル:
    なるほど。猫の陰からの助力がある可能性が高いってことだな。
    猫レベルの魔術師であれば、まぁ、ありうるだろうなぁ。
    アオ:
    それにハルと云う写像が存在しているからな。キミの器も大きい。
    ハル:
    オレの頑丈さは使えるだろー?
    アオ:
    あぁ。私の力を最大限に使うには、ハルと全単写である必要があるからな。
    それに、作中でもあったが、ハルのその命知らずなところがいい。
    私の力は強すぎて、少し躊躇う人は多いと思うんだ。キミは全く躊躇しないだろう?
    ハル:
    そりゃあ、思いっっきり使いたいって気持ちの方が大きいからな!
    アオの力の使い方を例えると、そうだなぁ…バンジージャンプでめっちゃ高いところから降りる感じなんかな? 多分大丈夫だと思うけれど高すぎて紐が切れるんじゃないかって思う感じ?
    アオ:
    面白い例えだな。
    おそらく、24の時計が終わった頃、私の魔力はより凶悪になっているだろう。
    そこに、猫の力も加わったら、もしかしたら日本皇国くらいは混乱に陥らせることも可能だろう。
    ハル:
    うわーめっちゃ楽しそうだな! また戦いたくなってきた! また違法魔術戦行かねぇ?
    アオ:
    あれは猫があまり好きではないから、私も好まないんだが…。
    ハル:
    月に一回はいいって云ってただろー?
    アオ:
    まぁ、仕方がない。じゃあ検索して…
    ハル:
    ってお前もアプリ落としたのか? …結構戦ってんじゃん
    アオ:
    私はちゃんと公式ルールに則って戦うルールで戦ってるぞ。猫のためにも力を蓄えているんだ。
    ハル:
    お前、なんだかんだで猫のこと好きだよな。…ってことで、魔術戦行ってくるんでまたなー!