第1回:小学生時代

    猫:
    よぉ。今日もコラムの時間だぜぇ
    アオ:
    なんだか作中のレッスンの時間の時みたいだな。
    猫:
    まぁ似たようなモンだ。
    さて、今日はお前の小学生時代の話をしようじゃないか。
    アオ:
    私は小学生時代に猫に攫われたんだよな…。
    猫:
    そうそう。
    お前みたいな「わからない」を悩むやつが数学に適してるんだよ。
    アオ:
    ハルは別だったみたいだが。
    猫:
    あいつは天才型だろう?
    アオ:
    まぁ、そうだな。あいつは数学だけじゃなくて全教科成績いいからな…私と違って。
    どう云う脳みそ構造をしているんだ、見てみたいよ。
    猫:
    お前も物騒に育ったなぁ。
    アオ:
    そりゃあ、複素空間だからって私の首を切って逃げられないようにして数学を叩き込まれたわけだからな。「それくらい」って思うよ。
    しかもその状態で実空間に投げ出すって、なかなかだと思うぞ。
    猫:
    まぁお前なら大丈夫だと思ったってことで。
    アオ:
    まぁ、結果的には問題なかったが。
    というか、命に危険が迫っているんだったら真剣に魔法を発動させるだろうし、理解しようとするだろうな。
    猫:
    ハハ、そうだな。
    だが、学問にはそれくらい真剣に望むのも必要かもしれないぜぇ?
    アオ:
    まぁ、私は知識を溜め込むことは好きだよ。…偏っているが。
    猫:
    アオは所謂理系特化だよな。数学の他だと、理科が得意か。特に物理。
    アオ:
    逆に社会とか地理・歴史含めて苦手だな…。
    猫:
    まぁ、数学が苦手な子たちも同じ気持ちなんだろうな。
    アオ:
    そうだな。
    しかし、この物語は数学の勉強にもなると思うから、受験勉強の合間にプレイするとか全然ありな内容になっていると思うんだ。
    猫:
    まぁ、受験勉強そのものには役にたたねぇが、息抜きにはいいかもな。数学は覚えるな、考え方を学べって云うのがぼくの信念だが、まぁ、受験で切羽詰まっている子たちは覚えちまうだろうなぁ。
    アオ:
    そうだな。猫は一貫して覚えるなと云うスタンスだが、このゲームの宣伝中、Twitterで多分数学の塾講師かと思えるアカウントにフォローされたんだが、自己紹介文に「数学は覚えろ!」って書いてあって笑ったな…。
    猫:
    まぁ、受験を乗り越えるだけならそれでいいだろう。日本の教育機関の性質でもあるが、そこまで突っ込むとまた長い話になるからな…。
    アオ:
    作者も教員免許を持っているだけあって、教育には非常に強い思いがあるようだが、まぁ、なかなかの闇を見たようだね。
    猫:
    そうだな。ちょっとこの話は深掘りしない方がいいのでこの辺にしておこう。
    アオ:
    そうだな。
    小学生時代って云うと、一応私とハルは同じ小学校だった。
    猫:
    お前らは公立の小学校・中学校だったんだったか。
    アオ:
    そうだ。だから実際、私とハルは家も近かった。
    こんな近くに写像になれる人がいたとは想像もつかなかったが、そもそも小学生の頃の私は自分が魔術師になれるなんて思ってもいなかったからな。
    猫:
    小学生の頃のハルも優等生だったのか?
    アオ:
    あぁ。私が中学になってハルの違法魔術戦を見るまで、私もハルは非常に優秀な人でしかないと思っていたよ。
    猫:
    公式魔術戦には出場していたのか。
    アオ:
    あぁ。それはもう、私と写像になったハルでは考えられないくらい、フェア・プレイをしていたよ。逆にそれがもどかしかったのかもな。
    常に優勝はしていたものの、それは「小学生の部」だった訳で、本気出せば中学だって高校だって優勝できたのに、とか思っていたんだろう。ハルのことだから。
    猫:
    いいねぇ。その血気盛んな感じ。それでこそ魔術師だ。知識を追い求めろ。
    …そういえば、アオ。お前もぼくのレッスンを終了して実空間に戻って、元の生活に戻ったら知識を追い求めるようになったらしいじゃないの。
    アオ:
    まぁ、今から思うと非常に、生意気な児童だったよ。塾に行っていたと云うこともあって、授業ではだいぶ先まで問題を解いて、まぁ、授業は寝ていたーーな。
    猫:
    ははっ。教師にしては目障りだっただろうなぁ。不真面目だと当てても全問正解するんだから。
    アオ:
    今考えるとそれも黒歴史だな…。申し訳ない気持ちだ…。
    …っと、今日もそろそろ終わりの時間のようだ。
    猫、猫と話せて私はとても楽しいよ。
    猫:
    ぼくも楽しいよ。あの時のようだ。
    ま、とりあえずまた次回に〜! じゃあなぁー!