第6回:またどこかで
語り部:
一ヶ月間、お付き合いいただいてありがとう。
このコラムを以ってして、歪の物語は語りを終える。
これ以上ぼくが語ることもないだろう。
セピア:
語り部さん、ありがとう。お疲れ様でした。
語り部:
ぼくは、吉里吉里版であった最後の物語の代わりに登場したキャラクターだからね。
これくらい、やらせてもらえて嬉しいよ。
セピア:
どこかで、吉里吉里版からなくなった物語も公開できるといいなって思うわ。
でもあれは、私の物語ではないから。
その代わり、睦眼さんって物語ができたものね。
語り部:
なるほど。
シリーズ3作目も誰かの物語だそうだね。
セピア:
「首無し青猫」「首吊り赤猫」「切り裂きコヨーテ」「物知りヤマユリ」…ここら辺がすでに構想のあるキャラクターね。
セピア:
さぁ…。
ただ、ファンタジー色は一番強いかもね。
語り部:
なるほど。
脱線してしまったが、シリーズではなくこの物語の話をしないか?
セピア:
でも、結構語りつくした感はあるわ。
とは云っても、本当に本当にみんな大好きだから、何かグッズか設定資料集か何かを出したいなぁとは考えているみたい。
語り部:
いいね。歪は、作者の長い創作歴の中で2番めに古い作品だから思い入れも相当のようだしね。
セピア:
だから、ティラノでリメイクしたかったのよ。
沢山の人に「幸せ」を考えて欲しくて、幸せになって欲しいの。
別に偽善とか偽悪とかじゃなくって、本当に、そう思うの。
語り部:
世の中には負の感情に支配されている人も、残念ながら多いみたいだからね。
セピア:
悲しくなるわ。
他人に負の感情をぶつけることって何か意味があるのかしら…?
すっきりする?正義感?ちょっと…理解できない。
私の親が私からお花さんを取り上げたのは、少しは理解できるわ。
自分の子供が異常者であれば、自分の評価にも関わるからね。
セピア:
睦眼さんや真夜中のお散歩でも共通するけれど、子供は親のものではないの。
そういうメッセージは3作とも含まれているわね。
人間は独立したものなの。
その中で、協力して生きていくの。
私はそう思うわ。
語り部:
セピアの年齢はいくつなのかい?
結構、大人びた思考を持っているようだが。
セピア:
小学生くらいじゃないかしら?
まぁ、私を生み出した時の作者は高校くらいだったのかしら…?
思考能力的には高校生くらいかもしれないわ。
語り部:
さて、そろそろ本当にこの物語は終局を迎える。
何らかの形で作者にエールを送っていただけると、何かが起こるかもしれない。
セピア:
そうね。擬人化バージョンでゲームを作るっていうのも、もしかしたらあるかもしれないわ。
ただ、続きはないと思う。
歪という私の物語は、終わっているから。
語り部:
こうやって、解説みたいなことはするかもしれないけれどね。
セピア:
イメージ絵とかも増えるかもしれないけれどね。
語り部:
最後に、ぼくのイメージ絵で締めるっていう恐縮の最後だけれど。
セピア:
いいと思うわ。
私のみんなと同じくらい、語り部さんのこと、好きよ。
セピア:
ここまで読んでくれたみなさんも、ありがとうございます。
みんなが幸せになることを。